周到に張り巡らされた利権の根は,おそらくメタセコイアの根より,扱いにくいのだと思います。
際限のない欲望のなせる業かな?
人の欲とは無限ループでスパイラルを描きながら,間違いなく生活のなかに入り込んでいる。
それを一掃するという事は,今の利便性をほとんど放棄してしまう事になるのかな~。
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- 対策検討
- 根本的には,シートパイルを隙間なく撃ち込むか,メタセコイアを伐採してしまうかしかないでしょう。
メタセコイアを切ってしまえないのは諸事情がございまして,心情的に切りにくいのです。
そして,当然シートパイルを打ち込む予算等ある訳がないのでありまして。
地味~に毎年根との格闘をしてる訳です。
それが,年を追うごとにすさまじくなってきていて,毎年のように筋肉痛の領域が広がって言ってるのが現状なのです。
考えあぐねた末。
これ以上花壇は広げないという事を前提で,ブロックとモルタルで防壁を作る事にしました。 - 対策案
- まずは,この工法が可能かどうか?そして,可能であれば部材はどのぐらい必要か?
を簡単に紙の上で検討してみました。
既設ブロックが今回使おうと思ってる標準タイプのブロックの上にキッチリ乗るのだろうか?
既設部分は,横に3300㎜,縦に1480㎜。
標準タイプのブロックは,1個が長さ390㎜,高さ190㎜,厚み100㎜。
上のポンチ絵の様に,標準タイプのブロックを横に8個,縦に4個並べれば。
横に3180㎜~3320㎜,縦に1360㎜~1560㎜になり,ぴったり乗ります。
なので,これは問題なし。
ブロックの下や隙間をかいくぐってくる根の対策としては,ブロックの下と横にモルタルを充填してみよう。
そして,工期は予備日を含めてMax3日間で行えるか。
理由10月31日から11月1日と3日の休日を使う為。
労働力は1名プラスone。
いろいろ検討をする中で,花壇を放棄してしまおうという,弱気な考えが頭をもたげましたが。
「ブルブルブル」っとBethの様に頭を振り,目が回って「クラクラ」しながらも,なんとか弱気を振り払い。
合間を見つけて材料の見積もり運搬などを検討。 - 対策実施
- 10月31日
- 部材の調達から開始。
既設ブロックの位置水糸を張り,ブルーシートの上に土を移動。
蔓延った根を取り除きながらの作業は,無限ループの様な作業となり,成果の見えない作業は疲労を指数関数的に蓄積。
脳細胞は乳酸と先の見えない作業に悲鳴を上げ「妥協せよ!」と指示を発令。
「エ~イ。ママヨ」とばかりに根こそぎ土を移動。
そして。
「積上げた山から根を鋤きとってお願いしま~す」プラスoneの労働力にヘルプ。
暫く一緒に作業をしていたtomoさん,流石に先の見えない作業に・・・
「フ~。これ全部プリンだったらいいのにね~」
「へ?」
当初は全て土を取り除いてから,ブロックの下を掘り下げ,モルタルを敷いてブロックを積み上げる予定でした。
しかし,土を取り除いて既設ブロックを取り除いていくと,周りの敷石が崩れて来るので,施工方法を変更。
既設ブロックを取り除いた部分から新設ブロックを敷き詰め,新設ブロックの設置が終了したら,その周りを少し掘り下げて,モルタルを注入することにしました。
モルタルを水平に敷いてからでないので,ブロックを敷く際に水平を見ながらすることになり,ブロックの上げ下ろしに腕がパンパン。
駄目だ。これ以上は・・・さっぱり進まない工事にゲンナリしながら中断。 - 11月1日
- 11月2日は雨の予報。
工事が終わらなければ,ブルーシートで被わなければいけない状況になります。
「ウ~ン。ガンバラネバ」
サッパリ進まないです。
バールとセットハンマーで砕きながら,硬い土に四苦八苦。
何でこんなもんが出てくんだよ
ゴムの一部が見えた時は。
タイヤ?と思ってしまいました。
タイヤ丸々1本だったら?とんでもないとちょっと尻込み。
しかし,もし丸々1本だったら「市役所に電話したろ」と何故か気合が張ったりして。
タイヤには違いなかったのですが,その断片の様でした。
兎に角いろんなものが出てきます。
産廃を使っちゃまずいよね全く。
行政が管理していた土地でっせ。
ここまでで,乳酸値がピーク。
tomoさんにブルーシート調達に走ってもらい,僕は後片付け。
そして,ブルーシートを掛けて一時中断。 - 11月3日
- 今日はどんなことがあっても終わらせたい。
そうでなくても,球根を植える時期はとうに過ぎてるのです。
10時40分ブロック設置完了。
周囲を少し掘り下げ,根の侵入が激しかった部分は,アクリル板とビニールで覆い,モルタルを投入。
既設ブロックを積み上げて
肥料を施しながら
土を戻し
16時30分 何とか終了。
根は30リットル袋に目一杯入れて,2袋分となりました。
なかなか,凄い量でした。 - 11月7日
- 区画整理と球根の植え付け
このメタセコイアの下はアスファルトの可能性が有り,過酷な環境なのかもしれないのです。
行き場を失った根が,ジャリの上まで浮き上がって来てますから。