例えば,焼いた土を,焼いて無い土と混ぜ合わせると,病気や害虫が大量に発生します。
この様な事が起きる原因はなんなのでしょう?
焼いた土は健全な土のような気がします。
しかし,土に生息し,土と共生し,土を再生させているバクテリアや微生物まで焼き殺してしまい,土が本来持ってる再生能力を奪った為起きるのではないでしょうか。
土の中にバクテリアも微生物もいないのですから,綺麗と言えば綺麗なのでしょうけど。
焼畑とは土が本来持ってるメカニズムを,人が破壊してる可能性を否定できない訳です。
『水清ければ魚棲まず』
人の世界もそうであるように。
土の世界もそうなのだと思います。
細菌等全くない世界で純粋培養された生き物は,その世界から一歩外に踏み出すと耐性が無い為にあっという間に感染し,死滅するのと同じことでは無いでしょうか。
畑や田や野を焼き,大量に肥料や農薬を散布する。
そのような『はたさく』は,いずれ破綻するのではないかと危惧するわけです。
甘やかされイイコイイコされ続けて育てられたものが,生き続けることができるのは,今に限った人の世界だけだと思います。
用意に耕すことが出来なくなる稲わらを,農政法の例外処置の中で燃やし,その理由づけに焼畑の優位性を唱えるやり方は,納得がいかない訳ですね。
稲わらなどを細かく切断して鋤きこむ手間を省き,廃棄物として燃やし化成肥料へ依存する。
更にそれが,多くの環境汚染と破壊を引き起こしている事を考えれば尚更のことです。
食につながる『はたさく』を,我々はもっと真剣に考えるべきなのです。
将来を見据えた農政は,残念ながら今の政治屋さん達には期待できない。
じゃ,どうすればいいのか?
考えないといけないのですヨ・・・今!
強く耐性のある作物を育てる。
それを実践していきたいですね。
3月の火星農園
- 土を育てる
- 化学性
- 物理性
- 生物性
- 作物が窒素飢餓になる
- 発酵する際に微生物が関連してくるのですが,その微生物が窒素(おもにアンモニア)を吸収するため,作物に必要なアンモニアが不足し生育が阻害される。
- 対策
- 収穫後できるだけ早い時期に窒素分の多い肥料と併用して鋤き込み,作付までに発酵させる。
- 土壌中の酸素が不足する
- 微生物の増殖により土壌中の酸素が少なくなり,還元の進んだ有機酸や硫化水素が生じ養分の吸収が阻害され根腐れや除草剤の薬害が出やすくなる。
- 対策
- 収穫後できるだけ早い時期に窒素分の多い肥料と併用して鋤き込み,中耕を繰り返すことで酸素を供給し,発酵を促進させ作付までに発酵させる。
- 作業機械,特に田植え期の能率と精度が悪くなる。
- 稲わらが作業用機械に絡まり作業を阻害する。
- 対策
- 細かく切断し鋤きこむ
- 病害虫が発生しやすくなる。
- 土壌中の微生物相に変化が生じ,作物の生育が停滞し,病害虫が発生しやすくなる
- 対策
- 畑の休眠中に発酵させる。
- 鋤き込みが浅い場合,地表が乾きやすい。
- 地表が乾きやすくなり,発酵が進まない間は,発芽や活着に障害が出る。
- 対策
- 深く鋤きこむ
土を作ると言うよりも,土を育てるという言葉がとてもあってると思うのでこのようなタイトルにしました。
火星農園では,米糠をメインにした作物づくりを実践しています。
今年はそれに籾殻と稲わらを追加したいと考えてます。
土がうまく育つためには,
極端な事を言ってしまえば,今現在の方法は,2-3の為に3を捨てた方法ともいえるのではないでしょうか。
土を育てるのには,長い年月が必要であることは十分承知してると思います。
火星農園でも,今のようになるまでは20年近くの年月を要しています。
まだまだ不十分だと思っていますけど。
ある程度育った土で栽培すれば,おろぬいて育てても,目に見えた収穫減としてすぐには表れてこないのだと思います。
おもいっきり変な例えですが,ダイエットの経験のある方は良く分かると思います。
ダイエットを始めて間もない時期は,何十年もかけて地道に蓄積された脂肪はなかなか消費されませんが,継続して頑張ると,ある時期から減るようになりますよね。
土も同じだと思います。
稲わらなどはそのまま鋤きこんでもあまり効果が無い事も知られています。
鋤きこむ時,石灰窒素を併用すると効果が出る事も知られています。
稲わらや籾殻は窒素分が少ない。
そして発酵する際には窒素と酸素を大量に消費する。
ですから窒素分の多い肥料と併用し,よく耕して発酵を促進させる必要があるという事です。
粗大有機物(稲わら)などをそのまま鋤きこむと,様々な弊害がある事も知られています。
と言うように手間はかかるのですが,稲わらを鋤きこむのではなく焼却処理することで,豊作と不作時の作柄に影響が出る事が解かっています。
籾殻は分解しづらい難分解性の物質。と言う事からある程度土に混ぜる事で水はけを良くする効果を期待。
稲わらはビニールでマルチングする代わりの敷き藁として。
ぐらいしか考えてなかったのですが。
今年は,籾殻は米糠を加えてぼかし肥料を作ってみようと考えてます。
稲わらは石化窒素と併用して,休眠期の最初に施肥する予定です。
どうやって細かく切断するかが問題ですけど。
はさみでやってみましたが,指が痛くなってシンドイ~。
3月15日
土に酸素の供給。
3月20日
千貫山で採取したフキノトウは,今年も元気に芽吹いてます。
「フキの煮つけ食べた~い」
3月29日
火星の食卓にレタス供給開始。
夕食の餃子定食は,レタス入りの海藻サラダと共に。
餃子の韮は購入品です。
火星農園の韮は残念ながらまだ食べれる状態まで成長していませんのです。
火星の食卓で欠かせないのが,胡瓜・トマト・茄子。
植える場所を変えながら連作障害を回避。
火星農園温度